京都は今、時ならぬ町家ブーム。ビルのテナントだった店も、こぞって町家に移り、町家レストランを標榜している。町家にあらずんば京都の店にあらず、今や、そんな勢いで町家ブームは留まるところを知らぬ風だ。歴史を紡いできた本物の町家。それはそれは素晴らしいものである。様々に町衆が工夫を重ね作り上げてきた町家には京都人の智恵と技が結集していて、見るもの全てに感動を与える。だが、ただ古い住まいを改修しただけのも
客寄せパンダに引っかからない... の続きを読む
京都人の世論を二分する出来事、というのが何年かに一度はある。保守と革新の両面を併せ持つ京都人の性格上、やむをえないことでもあるのだが、この騒動に翻弄されることも少なくない。古くは革新府政の長期政権時代。イデオロギーとしての共産主義には反目しても、地方自治としての共産党的なるものを支持する、という摩詞不思議な論理をふりかざす京都人は当時少なくなかった。それはきっと、アンチ巨人にも似た、アンチ中央集権
保守と革新の両面を併せ持つ京都人... の続きを読む
京都の街に、すっかり定着した感のある「町家フレンチ」、その代表ともいえるのが、この「French・o・moya錦小路」。呉服商の自宅を改装した一号店・東洞院店に続く、この二号店は、大正時代の町家を再生し、外観こそ古色蒼然としているが、店内は、モダンアンティークの趣。更にグレードアップしている。オープンキッチンを見渡すカウンター席もいいが、しっとりとした風情が漂う個室仕様の座敷席も、店名からのイメー
定着した感のある「町家フレンチ」... の続きを読む
京都に来る度に必ず立ち寄るという東京の鮨好きと隣り合ったことがあるが、彼はこの店をして「一番京都らしい鮨屋」だと言って微笑んだ。先に「適当にそこんとこよろしく」という表現をしたが、それはこの店には当てはまらない。たとえ匿名性の高いチェーン店だったとしても、それぞれが誇りを持って、仕事をしている店なのである。中国には「井戸を掘った人のことは忘れない」という格言があると聞いた。今の中国には何ら見るべき
「鮨を教えてくれた店は忘れない」... の続きを読む
洛東、東山の裾野に沿っては名刹が続き、そのたおやかな景色とともに、京都を訪れる人々すべてが一度は立ち寄る観光地として知られている。だが、蹴上の山を分け入り、琵琶湖疏水の奥に在る「日向大神宮」は、その奥深さゆえか、意外にその存在を知られておらず、鮮やかな紅葉を、心静かに眺められる穴場的存在である。外宮、内宮、何れにも、空を覆わんばかりの紅葉が重なり、まさに圧巻。森閑とした空間は神々しくも、清々しい。
外すことの出来ない名所... の続きを読む